堀井憲一郎『落語の国からのぞいてみれば』感想
- 作者: 堀井憲一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/17
- メディア: 新書
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で、この新刊も読んだ。おもしろかった。
落語をモチーフにしているが、テーマは個性。江戸時代には名前は個人に属すものではなく、代々継ぐもの、屋号のようなものと考えられていた。だから、落語家も代々名前を襲名していく。
それが、近代以降には名前が個人の属性になる。現代になればなるほど、子どもにとても個性的な名前を付けてしまうようになった。
現代においても、名前は社会的なものなはずなのに、そこに読めもしない当て字の名前を付けるのはどうなんだろう。個性をはき違えているのは親か。今の30前半は、個性重視教育が始まった世代だからな。俺か。
あとなぜか、最近ブログで個性が話題になっている。この辺↓
・そもそも君らに個性などない
・個性は本当に獲得するものなのか?
・『世界に一つだけの花』という愚劣なタイトルの歌について
なので、タイムリーな新書かも。