国道16号線小説

ミステリと東京

ミステリと東京

ミステリーに登場する東京の姿を通した東京論。
これはちょっと今読むとまずい。仕事に支障がでる……間違いなく。


僕個人としては、むしろ国道16号線が舞台として登場する作品だけを論じる『ルート16クロニクル』みたいな郊外論を読みたい。

国道16号線とは……

東京の外郭を環状に結び、神奈川、埼玉、千葉の3県を通過する幹線道路。パチンコ屋、郊外型電気店、大型ショッピングセンター、複合アミューズメント施設、ファミレスなど、日本の郊外のロードサイドの荒涼とした光景がどこまでいっても途切れない夢の道路。

圧倒的に国道16号を意識した小説と言えばこれだな。

果てしなき渇き (宝島社文庫)

果てしなき渇き (宝島社文庫)

いきなり冒頭で16号にほど近い街のコンビニでの強盗から始まるオープニングは、国道16号小説の名にふさわしいかと。