『タイアップの歌謡史』に書評頂きました

タイアップの歌謡史 (新書y)

タイアップの歌謡史 (新書y)

明日発売の『タイアップの歌謡史』ですが、発売日前に何人かのブログの人に送って書評を書いてもらうというつもりでいたんだけど、年をまたいだせいなのか献本がちゃんと届いていないようで、ごく一部の人の手にしか渡っていないみたい。
それでもお渡しすることができた方々より、早くも書評を頂きました。

≫『タイアップの歌謡史』(速水 健朗)はこんな人におすすめしたい。[mi]みたいもん!
まずは、サンプルが上がって即日手渡しに行った、この本の共同企画者でもあるいしたにさん。

これらのピックアップしたフレーズの中にひっかかるフレーズが1つでもあったら、『タイアップの歌謡史』はきっとあなたの人生に必要な本です。逆にひっかかるフレーズがひとつもなかったら、あなたの人生に不必要な本です。マーケ本なんかを読んでおいてください。

ということで、僕のブログの中のおもしろい箇所をピックアップしてくれてます。自分のブログのよさをここまで理解してくれている人がいるというのは正直うれしいですね。

次はこちら。
≫FIFTH EDITION: 書評「タイアップの歌謡史」

 
こちらでは畏れ多くも池田信夫氏の「電波利権 (新潮新書)」と並べて「新しい情報配布・コピーツールは創作への投資を促進するか否か?」というテーマに即して論じてくれています。

謡曲の歴史であると共に、「タイアップの歌謡史」は、音楽のマーケティングの歴史でもあり、そして、音楽業界の興亡の歴史でもあります。

確かに音楽のマーケティング、とくにレコード会社のビジネスモデルは、大正時代と現代ではまったく違うものになっているんですが、僕もこの辺は、本を描く上で資料に当たるまで知らなかった部分でもありました。

「タイアップの歌謡史」では、主に、タイアップや広告との関わりが主でしたが、電子機器の発達も絡めて欲しかったかなーというのが、心残りの部分ではあります。
この本を読むと、時代が移り、そして、イノベーションが起こって、様々な電子機器が一般に普及するにつれて、音楽の形態も、その時代時代で変わってきたのだという事がよくわかります。

それはぜひ『ディスコの宇宙史』の方でやりたいです。PAの発展がディスコという箱を生み、録音機材のイノベーションから、低コストのディスコミュージックが生まれ、切り貼り→シンセ→MIDI→サンプリングというイノベーションの中でダンスミュージックの進化が起こります。それを俯瞰してみると、ゴスペル&ブルース→R&B→R&R→ディスコ→ハウス→テクノという黒人音楽の歴史と結びつきます。とりあえず書籍化の予定は無いんですけど。

お二人ともありがとうございました。プロモーションのために豪華商品を付けて書評コンテストにしようかなあなんて考えてます。
発売日は明日です。よろしくお願いします。