SANKEI EXPRESSと若者向けタブロイド紙

SANKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス)とは、産経新聞社が11月1日付で創刊する20〜30代向けの日刊タブロイド紙のことで、横書きの32ページ、上質紙を使った「美しい新聞」「知的でノーブルな新聞」(同社)として毎朝自宅に配達されるという。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2520486/detail

「群れない、媚びない」の産経新聞が「美しい」ブームに迎合して、しかもCMタレントにキムタクを起用した新タブロイド紙を創刊。
この手の若者向けのタブロイドといえば、一ヶ月で終わった朝日新聞の『Seven』を思い出す。これは若者の新聞離れを食い止めるため、フルカラーで100円、ここを見ると内容も悪くなかったようだ。ただし、普及どころか一ヵ月で廃刊。これは朝日新聞が本当に若者の新聞離れを危惧して長期計画を考えていたのなら一ヶ月はないだろうと思う。それと新聞社が考える「若者向け」にはあまり期待ができないのは正直なところ。
でも個人的に“新しい新聞”の類には結構期待している。
外出する際にに手軽な夕刊紙などを買うことが多いんだけど、それを見つかると栗先生にバカにされたりする。たしかに今の夕刊紙は内容がおやじ向け過ぎる。とりあえず釣りと風俗の情報はいらない。『R25』みたいなぶら下がり系のフリーペーパーも読む気がしないし。
 
個人的には、エルゴラッソサッカー批評紙)と日経MJと、朝日新聞の書評欄が一緒になったようなタブロイドサイズの駅売りの新聞があるとかなりうれしい。
 
ちなみにサンケイエクスプレスは“創刊前夜”というPRブログがある。ここのコメント蘭を読んでみたら、首都圏では駅売りをしないということがわかった。
http://sankei-express.iza.ne.jp/blog/entry/44242/
 
これはずれてないか? 来年から始まる団塊世代の定年退職は、駅売りを主体とする夕刊紙、スポーツ紙の直接的な危機につながるであろうことは目に見えているわけで、新聞社としてはこれに対応したターゲットの差し替えが急務なんじゃないの? 駅売りを主体にしたタブロイド紙にすればいいのに。