ブックバトンに答える

バトンものとか、この手のものが流行るとネガティブなことを言い出す輩(あ、俺だった)が出てきて、バトンは回さない方がいいのかなんて雰囲気になってきますが、いちいち周囲の雰囲気に左右されることもないかと思います。おもしろいことを書けばいい。
本について思い切り自分語りがしてみたかったのでブックバトンに答えてみます(from id:kataru2000さん)。グラビアアイドルバトンとmovie batonもいただいてますが、それも暇なときに書いて回します。

●Book reading right now (今読んでいる本)
偽満州国論『偽満州国論』武田徹


●The last book I bought (最後に買った本)
無情の世界 (新潮文庫)無情の世界阿部和重
『無限都市ニューヨーク伝』(ISBN:416351340X

●Five novelists(or writers) I read a lot, or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある 5 人の作家、または小説家)

大藪春彦阿部和重片岡義男、あとは恥ずかしくて書けない

●Five books  I read a lot, or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本)

僕自身、とくにこの日記は平岡正明の言い切る部分と妄想する部分に相当に影響を受けていると思う。
〜ゾンビーとはブードゥーの呪いによえいよみがえった死者であり、その発想の起点はカリブで虐殺されたインディオの呪いで、それを引き継いだのがアフリカから連れて来られた黒人で、魂が抜かれ意のままに操られる奴隷制の記憶である〜
というようなブードゥ的呪詛という視点をベースにフリオ・イグレシアスアルバート・アイラーマイルス・デイヴィスと辿っていくのが本書。ネルソン・ジョージは「ピラミッドと黒人文化は全然関係ない」って断言していたけど、本書では『ネフェルティティ』以降のマイルスのエジプト、太陽神への接近についても長々と論じられている。マイルス、モーリス・ホワイト、ラ・ムー、太陽神という軸から何かをひねり出すというのは僕の使命だと思ってる。あとキョンシーについても書かれてるよ(←私信for西島君)

この本の、〜リズム&ブルースとは音楽だけを指すのではなく、社会背景など黒人が直面した問題と行動すべてを指す〜というような視点が、この日記の〜ディスコとはディスコミュージックだけを指すのではなくディスコが生まれた社会背景から、それが社会にもたらした変化までを指す〜という「ディスコの精神史」の元ネタであることをばらしておく。

高校に入った頃に読んだ生涯で一番のめりこんだ小説。“坊や哲”=ルーク・スカイウォーカー、“ママ”=オビワン・ケノービ、“出目徳”=ダース・ベイダー、“麻雀”=フォース、“イカサマ”=フォースの暗黒面、に置き換え可能。

ここ数年で一番はまった小説。将棋も博打もわかんないし、破滅型の人間とか勝負師みたいなものへの憧れとかまったくないつもりなんだけどおもしろかった。こっちhttp://www.yamdas.org/bmm/books/bf2003a.htmlはまだ読んでないので、読書候補に入れておこう。

  • 昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』笠原 和夫、スガ 秀実、荒井 晴彦

仁義なき戦い』の脚本家故笠原和夫がすべての作品について語っている。これは自分の血肉になり過ぎていて何も語ることができないや。



●Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す 5 名)
面倒なら無視してください。