ジャケ買い百選『少女』

少女
五輪真弓『少女』
オリンピック期間中ということでこの人です。
レコード屋に関する思い出話を少々。7,8年以上前のレコードマップをお持ちであれば、下北沢一番商店街の最深部に『モッキンバード』(確か)というレコード屋が掲載されているのを確認できるはずです。ここが、ぼくの一番好きなレコ屋でした。
レコ屋といっても半分は古道具屋で、60年代の古着なども一緒に漁れるのが魅力。ここの店では主に70年代の邦楽と、60年代の洋楽ポップスのドーナツ盤が充実してました。置いてある枚数が少ない分、チョイスは洗練されていました。そして、10枚に一枚くらいの割合で値段の横に「Nice!」の文字が書かれています。この店のレコメンドのしるしでした。僕は、このNice!の文字には100%の信頼を置いていました。客と店の間に芽生えた信頼関係。しかし、そんな蜜月関係は、そう長くは続きませんでした。今から5,6年前くらいに店は閉じてしまいました。
この店で出会ったレコードの中で、もっとも印象に残っているのが、五輪真弓の『少女』です。眉毛のない写真のホラーじみたジャケですが、いかにも名盤の匂い。だけど、当時の僕(二十歳くらい)には五輪真弓といえば『恋人よ』しか知らなかったし、このアルバムにキャロル・キングが参加していることも知りません。でも、値段の脇には他よりもやや大きな字で「Nice!!」と書かれていました。もちろん買いました。もちろん中身は当たりでした。

その1 ジュニアの場所が!?

俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝 (文春文庫)
ディスコ史研究のためジェームス・ブラウンの自叙伝を読んでいるのですが、あまりにオモロイので引用。ジェームス・ブラウンという名の由来について。本人は、この名前に不満があるようです。


両親は俺にジョー・ブラウン・ジュニアという名前を考えていたが、特に理由もないのに、そこにジェームスとくっつけた。二人とも名前の順序ってもんがわかっちゃいなかったんで、ジェームス・ジョー・ジュニア・ブラウンにしちまった。最終的には名前らしくジェームス・ジョー・ブラウン・ジュニアに整えてくれたが、それでも、ブラウンじゃなくガードナーとすべきだったんだ。もともと親父の名字はガードナーだったんだからな。
『俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝』ジェームス・ブラウン、ブルース・タッカー/著 山形浩生渡辺佐智江、クイッグリー裕子/訳より
おそらくこの本を読んでいるうちにいろいろ書きたいことが出てきそうなので、“JB伝説”というカテゴリーをつくってみました。